映画タイトル
「小さな世界」
大筋
- 若年レズビアンの青春時代の恋愛と社会経験での挫折を通した心模様を描く
- 主人公の未悠は文字に色が重なって見える”共感覚”を持つ。レズビアンでもある。
「普通でない」自分への疑いを持つ。
思春期のアイデンティティの不安とその格闘を、孤独で悲劇的な結末として結ぶ。
ただし、彼女は若く、様々な心の問題を解決しうる時間を持っている。
テーマ
- 自分がどういう人間なのか。不確定なアイデンティティに悩む若い魂。
- 未知なる世界への憧れと不安
- 思春期の恋愛で心が強く揺れるさま
映画のタッチと魅力
- 切なさと儚さ
- 静けさ
- 未悠の視点を通じて映される、思春期の内面世界。その抽象性。
- 思春期の喜び、葛藤、挫折。心の動きを描く。
- 参考)garret一作目「十等星たち」の空気感に近い。
https://www.youtube.com/watch?v=RpHStCgXIRQ - 参考)garret過去作品一覧 https://garret-e.com/category/artwork/
映画の見せ方
- 映画の中に不定期で未悠の心象風景と抽象的なイメージを織り交ぜる
未悠の孤独なシーンや内省するシーン。 - 映画の中の出来事は、未悠の想い出でもある。
主な登場人物
伊藤 未悠
伶とともに田舎から都会へ上京。(岐阜の山間地帯→名古屋)
伶と恋愛関係。伶と同居。伶の夢を応援する。
城山 伶
未悠とともに田舎から都会へ上京。
プロカメラマンとして生計を立てることを目標としている。
高校時代は写真部で未悠の2年先輩。
松本 稜歌
イベント会社の社長。伶の写真展の企画を手掛ける。
自立したしたたかな女性。
伶と恋仲になる。
花蓮(かれん)
LGBT運動の活動グループのリーダー
未悠が活動に参加する。
大岩 のん
未悠の高校時代の同級生。
未悠に恋心を持っていることを打ち明けるが、断られる。
衝動的に自殺未遂を行う。
杉本 吉道
未悠がマッチングアプリで知り合う男性
未悠に好意を寄せる。
杉本を通して未悠は自分が男性を恋愛対象として見られないことを確信する。
高山 哲
中年のレズビアン。日常を男性として暮らす工場労働者。
女性の体に生まれた運命に苦悩している。
ママ
レズビアンバーのママ。
水商売を長く続けている。
あらすじ
- 未悠と伶は高校時代の先輩と後輩。恋人関係でもある。
二人は田舎から都会へ一緒に上京し、同棲している。 - カメラマンを目指す伶は写真展を開く。
- 写真展の企画を依頼したイベント会社の社長である稜歌と伶が恋仲になる
- 未悠はレズビアンバーで中年レズビアン高山と知り合う。
- 未悠はLGBT運動に参加。花蓮と知り合う。
- 高校時代の未悠の友人、のんが未悠に恋心を告白する。だがのんの恋は実らない。失望したのんは自殺未遂をする。
- 伶と未悠が別れる
- 傷心した未悠はLGBT運動へ傾倒する。
初めて出会う同胞の輪に感動。やりがい。 - 未悠は普通の男性と恋愛関係になれないかを確かめるため、マッチングアプリで杉本と知り合う。だが、男性に恋愛感情を持つことができないことを確信する。
- 伶は恋人である稜歌のイベント会社でアルバイトを始める。
だが、社会経験の少ない伶は会社でトラブルを起こしてしまう。 - 伶は写真が撮れなくなる。挫折する。
- 伶は恋人の稜歌と養子縁組を望む。だが、断られる。
- 伶は上京した街を去る。
- 中年レズビアン高山が雪山で自殺。未悠はショックを受ける。
- 未悠は父と母に自分がレズビアンである事を告白する。
父は許さず、母は受け入れる。 - LGBT運動で花蓮に可愛がられている未悠は仲間の嫉妬を受け、孤立する。
未悠はLGBT運動から離れる。 - 花蓮は恋人とフランスへ移住。
- 孤独になった未悠。一体、私とは何者か?生きるとは、何か?
- 若者の絶望と孤独をよそに、世界は今日も回り続ける。世界は美しい。
上映時間
90~120分
スタッフ
監督・脚本:フジオカヒロタカ
撮影:フジオカヒロタカ
撮影・音声補助:アヤシイ佐藤 、高野みゆき
出演:鷲見春香、紅芽、石井まい、海華まい、千歳、他
マネージメント:堀田裕美
撮影期間
2023年冬~2024年秋(予定)
公開時期
2024年秋 (予定)
制作
garret Entertainmet
・公式サイト:https://garret-e.com/
・Instagram:https://www.instagram.com/garret.01/
撮影済みシーン
投稿日/更新日:2024.05.02/2024.06.12